生物多様性の危機第3の危機(人間により持ち込まれたもの)
外来種による影響
私たちは経済活動などにともない世界中からいろいろな生き物を運び込んでいます。
このように人間の活動にともなって、それまでその地域にいなかった生き物が持ち込まれた場合、その生き物を「外来種(外来生物)」と呼びます。
一部の外来種によって起こる問題は生物相や生態系に対する大きな脅威となっています。
長野県では、私たち人間が運び込んでしまった外来種が信州の美しい自然を変えてしまう前に、外来種について対策方法をまとめた「外来種対策ハンドブック」や動画を作成して普及啓発に取り組んでいます。

特定外来生物 オオキンケイギク。きれいな花をつけるが、全県的に蔓延(まんえん)し、信州にもともといた在来種への影響が危惧(きぐ)されている。
化学物質による影響
農薬を含め、化学物質は今では市場に広く出回っているものだけでも数万種類とされ、中には生態系への影響に配慮が必要なものもあります。
そのため、農薬では、厳格な登録制度や安全使用基準に基づく使用がされています。