生物多様性を学ぼう

信州の生物多様性生物多様性の危機

地球の長い歴史の中では恐竜をはじめ多くの種が絶滅してきました。
しかし最近の人間活動は、そうした自然に起きる絶滅と比べて1000倍もの早い速度で種の絶滅をもたらしていると試算されています。

長野県も例外ではありません。既に32種が絶滅もしくは野生絶滅したと考えられています。
また、現存する多くの種も、絶滅が心配されています。

信州の生物多様性を脅かす4つの危機

長野県を含む日本の生物多様性を脅かす危機は4つに整理されています。
日本の生物多様性を脅かす「4つの危機」

第1の危機

私たち人間の生活や開発行為がもたらす直接的なダメージによるもの

土地改変など 

第2の危機

私たちの生活や社会経済の変化によって、自然に対する人間の働きかけが縮小・撤退したために起こるもの

高山植物を食べて被害をもたらしているニホンジカ

第3の危機

外来種や化学物質の影響により、もともとあった生き物間のつながりが破壊されてしまうことにより起こるもの

特定外来生物のアレチウリ(千曲市)

第4の危機

地球温暖化をはじめとする地球環境の変化により、生物の分布や発生時期が変化することによる起こるもの

2019年の台風被害