長野県生物多様性センターについて

 長野県は、豊かな自然に育まれた多様な生態系を有する本県の生物多様性を未来へ引き継ぐため、2025年12月16日に「長野県生物多様性センター」を開設しました。
 県内の生物多様性の現状を見つめ、守り、回復へと導く拠点として、生物多様性に関して幅広い役割を担っています。

設立の背景

 気候変動や土地利用の変化が進むなか、世界では生物多様性の損失が深刻な課題となっています。2022年には国際的な世界目標「昆明・モントリオール生物多様性枠組」が採択され、自然の損失を止め回復へと向かわせる「ネイチャーポジティブ」や、陸域・海域の30%以上を効果的に保全する「30by30」が掲げられました。
 こうした流れを受け、日本では2025年4月に「地域生物多様性増進法」が施行され、地域における多様な主体の連携と保全活動を後押しする仕組みが新たに整備されました。
 長野県は、豊かな自然が育む多様な生態系を未来へ引き継ぐため、この新法に基づき、2025年12月16日に「長野県生物多様性センター」を開設しました。センター長には、信州大学副学長の東城幸治氏を招聘し、同日、センターの開所式を長野県環境保全研究所飯綱庁舎において行いました。

2025年12月16日開所式の様子

長野県の生物多様性について

生物多様性とは

 「生物多様性」という言葉には、国際的なものから専門的なものまで、さまざまな定義があります。長野県第五次環境基本計画では、生物多様性を「あらゆる生物種の多さと、それらによって成り立っている生態系の豊かさやバランスが保たれている状態をいい、さらに、生物が過去から未来へと伝える遺伝子の多様さまでを含めた幅広い概念」と説明しています。
 多様な生きものが役割を果たしながら森林・河川・里山などの生態系を支えることで、水の浄化、土壌の形成、気候の調整といった恵みが生まれ、私たちの暮らしの基盤となります。多様性が失われると生態系の働きが弱まり、生活や産業にも影響するため、生物多様性を守り未来へつなぐことが重要です。

長野県の生物多様性について

 日本列島は、世界的にも重要な地域の一つで、生物多様性ホットスポットとされています。その中でも長野県は特に豊かな生態系を誇る地域です。高山帯・亜高山帯から里地・草原、河川や湖沼まで、多様な環境が近接して存在し、多彩な動植物が生息しています。しかし近年、気候変動や土地利用の変化等により、こうした豊かさは確実に影響を受け始めています。自然環境の変化を正確に把握し、保全と回復に取り組むことが、長野県にとって重要な使命となっています。

 ※詳しくは、サイト内の「生物多様性を学ぼう」をご覧ください。

取組の概要

 長野県生物多様性センターでは、長野県内の生物多様性増進活動を促進するための中核拠点として、次の取組を推進していきます。

専門的知見を活かした生物多様性増進活動への支援

 保護活動団体や企業、自治体が生物多様性を増進する活動に参画することにより、生物多様性を社会全体で支えあう仕組みづくりを進めていきます。

生物多様性増進に関する情報発信

 県民が日常生活の中で生物多様性の保全を考慮し行動に反映できる仕組みづくりを進めていきます。

関連サイトリンク

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