長野県版レッドリスト
長野県版レッドリストとは
地球上に生命が誕生して以来、30億年以上かけて適応放散と絶滅をくり返し、多種多様な生物が進化してきました。その結果、現在の地球上における生物は、全種数が1,000万種とも3,000万種ともいわれています。
ところが、現在は年間に2~3万種もの生物が絶滅しているとの推定もあり、恐竜が絶滅した白亜紀末(約6,500万年前)をしのぐ速度で大量絶滅が起きているといわれています。
これは、森林伐採や大気・水質汚染をはじめ、様々な人間の活動による地球環境の著しい悪化などが大きな原因です。
このような状況を警告するため、国際自然保護連合(IUCN)は1966年、国際的に絶滅の恐れのある野生生物の種をリストアップ(レッドリスト)し、それらの生息状況などを解説したレッドデータブックを発行しました。

その後、各国で国内版のレッドデータブックが作成され、さらに地方版(都道府県版及び市町村版)のレッドデータブックも各地で刊行されています。


長野県版レッドデータブックの概要
長野県では、保護が必要な野生動植物を明らかにして、対策や保全に向けた基礎資料として活用したり、それらの野生動植物の現状を広く理解し関心を持っていただくため、レッドリスト・レッドデータブックを公開しています。


最新のレッドリスト(植物編2014、動物編2015)では、およそ1,600種の動植物が絶滅の恐れがあることが分かりました。
こうした状況を、一人ひとりが理解し、何ができるかを考えていく必要があります。
長野県の生き物の状況を知っていただき、生物多様性保全の取組のための資料としてご活用ください。